平成18年度議会代表質問 初問

  1.いじめ問題について
  2.幼児虐待.育児放棄について
  3.必修科目の未履修問題について
  4.新町西地区市街地再開発事業及び音楽芸術ホールについて
  5.名誉市民について



平成18年12月議会.代表質問  (初問)
私は自由民主党徳島市議団を代表し質問通告に従い順次質問をして参ります。
理事者の皆様方におかれましては明確で的確なご答弁を頂けますよう、まず初めにお願いをしておきます。



先ず初めは子供達に関する事でありますが、新聞やテレビのニュースを見ておりますと、子供の虐待やいじめ、また幼児殺害.殺傷等が毎日のように報道されております。

その加害者の中には教師による加担誘導が原因のいじめまであり、まさに日本の断末魔の声を聞いているようであります。

次代を担う子供達の間にいったい何が起きているのか、また行政はこのような事件に対してどのように対処しているのか個々にわたり質問したいと思います。

1番目は『いじめ問題』についてでありますがこの問題は今や大きな社会問題へと発展をしております。

いじめは子供達の人生をも左右する心の傷を残すものであり人として健全な精神的成長を妨げるものであります。

次代を担う子供達の基本的人権を脅かす、絶対に許されない問題でありこれを解決する事は国民的な課題となっております。

このような状況を踏まえ、政府におきましても教育再生会議の中で『いじめ問題』につきましては、早急に対応すべき重要課題として熱心な議論がなされておる所であります。

この『いじめ』については、従来の国の定義においては『自分より弱いものに対して一方的に、身体的.心理的な攻撃を継続的に加え、相手が深刻な苦痛を感じているもの。
なお、起こった場所は学校の内外を問わない事とする』としております。

しかしながら昨今の『いじめ』の実態を見てみますと、必ずしも従来の『いじめ』の定義にそぐわない事例も多々みられる状況であると考えられます。
『いじめ』問題につきましてはその解決に向けて、学校、保護者、教育委員会、また地域社会が連携しながら取り組んでいくべきものと考えておりますが先ず、どういうものが『いじめ』なのかを明確にし、その上で問題解決に向け努力していく事が必要なのではないでしょうか。

また『いじめ』問題の解決に向けては、実態把握、認識が重要と考えられます。これまでの『いじめ』問題の事象を見てみますと、担任教師や学校自体の『いじめ』についての把握の不十分さやいじめを受けている子供の心の痛みに対する認識の欠如があるのでは無いでしょうか。

そこで教育長にお伺いをしたいのでありますが徳島市の教育委員会は『いじめ』と言う事についての「定義」をどのように捉えているのかを先ずお聞きをいたします。

次に学校現場での『いじめ』についての実態調査の状況はどうされているのかもお聞きしたいと思います。

『いじめ』が起きた学校長や教育委員会のテレビ会見を聞いておりますと『いじめ』を隠そう隠そうとした体質がかえって大きな問題に発展したと言うケースが大変多いように思われます。

本市に於きましてはそんな事は有ったのか無かったのかも併せてご答弁をお願いいたします。



次に幼児虐待.育児放棄についてでありますがこれも連日のようにマスコミに取り上げられております。
せっかく苦労して生んだ我が子を折檻したり、死に至らしめるとか、実に嘆かわしい事件も起きております。

新聞報道によりますと今年度上半期に徳島県内の児童相談所に寄せられた児童虐待相談は98件で、相談内容別では、身体的虐待が42件、次いで養育放棄などネグレクトが32件、心理的虐待が23件、性的虐待が1件となっており、前年同期と比べ総数では30件減少しているものの高い数値で推移しており、事例も複雑化しているとの事であります。

児童虐待は、児童の尊い命を奪うという最悪のケースからそれまでには至らなくても、児童の将来の身体的.精神的発達に多大な影響を与える許し難い行為であります。

児童虐待対策としては、未然防止と非虐待児童及び保護者に対する支援の両面での対応が必要と考えますが、本市におけます児童虐待の防止体制、対応方法及び相談件数につきまして答弁をお願いいたします。


次にまたまた全国的な問題になっております必修科目の未履修問題についてお伺いを致します。
受験生にとりましてこの時期はまさに追い込みの時、この様な時に受験に関係ない科目に時間を費やすのはまさに深刻な問題であります。

しかしながら文部科学省は履修してない者には卒業させないと言う発言から校長が何名も自殺すると言う問題にまで発展をしております。

命を大切にしなさいと指導している教員や校長が自殺をすると言うのは言語道断であると私は考えます。
子供達は親や師の背を見て育つと言われているのに自ら逃げの行動を起こすなんて事はもっての他であると考えます。

自殺するよりも前に、子供や保護者に謝罪し、校長自らが先頭に立って子供達を励まし安心させるのが真の教育者では無いかと思われます。

徳島県に於きましては未履修問題など絶対にないと思っていたのですが調査していく内、未履修校が出て参りました。

そこでお伺いを致しますが全国的に問題になっております必修科目の未履修問題を教育長はどのように認識をしているのか、また市立高校に於きましては、未履修は絶対に無いのかも併せてお伺いを致します。


次に「新町西地区市街地再開発事業及び音楽芸術ホール」についてお伺いを致します。
ご承知のように、徳島市をはじめ地方の多くの都市で中心市街地の衰弱が続いております。

本市を代表する商店街である「新町地区」でも、新町劇場の廃止やダイエーの撤退、空き店舗が目立つなど中心市街地の空洞化が急速に進展しており、活性化が急務の課題となっております。

国に於いても「中心市街地活性化法」など「まちづくり3法」の大幅な改正により、中心市街地に、にぎわいを再生しようとしている事はご承知のとおりでございます。

そのような中で、本市の中心市街地活性化のための先導的な事業として位置づけられているのが「新町西地区市街地再開発事業」であると理解しております。

先月の11月21日付けの新聞報道で「新町西地区の地権者の方々が、再開発事業を円滑に進めるために推進協議会を設立し、会員間で意見交換しながら地元の合意形成を図るとともに、新施設の管理運営方法の検討を行う」との記事が掲載されておりました。
地元権利者の方々による推進体制が、再開発事業に向かって一歩一歩着実に整ってきた事を心強く感じております。

そこでお伺いを致します。
地元権利者の方々によって設立されました「新町西地区再開発推進協議会」につきまして、状況をお教え願いたいと思います。


次に名誉市民について質問したいと思います。
先月、本市の名誉市民である瀬戸内寂聴さんが、徳島県初の文化勲章を受章されました事は、徳島市民として名誉な事であり誠に喜ばしい事でありました。
心からお喜びを申し上げたいと思います。

徳島市名誉市民の称号は、「本市民又は本市に出生した者で、社会文化の進展に著しく貢献した者」に対し、その功績を表彰するために制定されたものと仄聞を致しております。

現在本市の名誉市民は民俗学.考古学.人類学の大先覚者として活躍されたこと等により、昭和28年に名誉市民を授与されました故、鳥居龍蔵氏。

戦前戦後の激動期にあって、幾多の会社再建を手がけられ、「会社更生の名医」.「会社経営の名人」と賞賛され、戦後、財界の重鎮として活躍されたこと等により昭和55年に名誉市民を授与された故.原安三郎氏。

地唄舞を座敷舞から舞台芸術へと高めたこと等により、平成元年に名誉市民を授与された故、武原はんさんこと武原幸子(ゆきこ)氏。

長年の文芸活動が文壇での高い評価を受けるなど、わが国の芸術文化の向上に多大な貢献をされたこと等により、平成12年に名誉市民を授与された瀬戸内寂聴氏の4人の方々でございます。

いずれの方も各界各分野に於きまして、社会的文化の発展に著しく貢献され、功績を残された方々であります。

さて、来年10月には第22回.国民文化祭が本県で開催されます。本市に於きましても実行委員会を組織し開催団体のご協力のもと、市主催の13事業の実施に向けて順調に準備を進めている所であります。
すでに各文化団体ではプレイベントを実施するなど、国文祭の開催機運も高まって来ていると仄聞を致しております。

国文祭では、市民県民の多くの方々の参加と協力の下、多彩な行事が行われるわけでございますが、その中には徳島を離れず徳島に根を下ろし、長年にわたり、阿波文化の継承、発展に今なおご尽力され、後継者の育成にも力を注いでいるなど、本市の名誉市民にふさわしいご功績を残されている方もおいでると思います。

そこで、国文祭の開催を機に、そういった方に目を向けられ、名誉市民としてその功績を称え顕彰する必要が有るのでは無いかと思いますがお考えをお聞きかせ頂きたいと思います。


以上ご答弁を頂きまして再問をしていきたいと思います。

ページトップへ 目次に戻る 再問へ