続きまして県警本部長にお伺いを致します。
本年度総務委員会におきまして、つるぎ署、美馬署の統合による新しい美馬署を視察させていただきました。
県民がもっとも心配をしておりました、統合による防犯力の低下、
検挙率の低下等が無い事を詳しくご説明をいただきました。
また、小松島署におきましても所長さんより微に入り細に入り詳しくご説明をいただきました。
県警本部をあげまして署員が、県民の安全安心のために日夜
ご努力されている事を伺うことが出来ました。
今後も県民のため惜しみない努力を続けて頂けますよう、
先ず、はじめにお願いをしておきたいと思います。
それでは質問に入ります。
まず初めは特殊詐欺の対策に付いてであります。
テレビ等では毎日リアルな表現で詐欺に遭わないよう呼びかけられておりますし、6月21日、土曜日の「世界一受けたい授業」でも詐欺の特番を組み、詐欺の手口等を詳しく放送されておりました。
にも関わらず詐欺被害がいっこうに減らないのが現実であります。
「オレオレ詐欺」をはじめとする「特殊詐欺」の被害につきましては、全国的に被害件数、被害額ともに増加傾向にあり、昨年の県内におけます特殊詐欺の被害総額は、約5億4000万円と過去最高となっております。
こうした中、県警察におきましてはこれまでも被害防止に向けましてあらゆる対策をこうじておられることは承知を致しております。
放送の中でも言われておりましたが、手口はますます悪質・巧妙化し、被害者は後を絶たない状況にございます。
子を思う親心につけ込んだオレオレ詐欺や、高齢者が老後のため、 またかわいい孫のためにと、蓄えた虎の子をねらう悪質卑劣な犯罪は、 到底許す事は出来ないのであります。
児嶋警察本部長におかれましては、年頭のインタビューで、 特殊詐欺被害防止を最優先課題の一つと捉え、対策を強力に推進 していくとの決意を述べられておられました。
折しも、昨年、本県議会におきまして、振り込め詐欺防止に向けた 県の責務と県民の役割が規定された 「県振り込め詐欺等の被害の防止に関する条例」、 いわゆる「詐欺でないで条例」が制定されたばかりでありまして、 県民の被害防止に対する機運が高まりつつある今、 県警察におかれましては、効果的な被害防止対策を講じていただき、県内から、さらには全国から特殊詐欺を根絶していただけますよう 期待をするものでございます。
そこで本部長にお伺いを致します。
本県におけます特殊詐欺被害の現状と
特殊詐欺の撲滅に向けました、県警察の取り組みにつきまして
県警察本部長にお伺いいたします。
次にストーカー対策についてお伺いを致します。
男女の関係に司法が介入し、ストーカー行為から被害者を 守るべく、ストーカー規制法が施行されたのは平成12年のことで ありまして、それから10年以上が経過いたしましたが、 ストーカー事案の認知件数は減少するどころか、高水準で推移しており、平成25年の全国の認知件数は2万件を超え、規制法施行後、最多となりました。
平成25年10月には、被害の実情に合わせて、それまで 規制対象外でありました、電子メールを送信する行為を規制対象に追加するなど、規制法も改正されましたが、 依然として悲惨な事件は後を絶ちません。
ストーカー事件がなくならない背景には、出会い系サイトの出現やスマートホンの普及の影響も小さくありません。
見ず知らずの二人が、サイトを通じて接点を持ち、
ある日を境に被害者と加害者に変わってしまう。
このように、社会の変化に応じて男女関係がいささか複雑になって来たことも一因ではないかと考えます。
このような中、県警察におきましても、組織をあげてストーカー 対策を推進していると伺っておりますが、他県の事例のように、 警察から警告を受けた直後に殺意を覚えて行動に移す といったように、急展開を見せることの多いストーカー事件に つきましては、どのような場面にも、即座に対応可能な体制をいかに維持していくかが重要と考えます。
昼夜を分かたず警察活動に従事される警察職員の方のご苦労に対しましては敬意を表するところではありますが、あらゆる警察活動の中でも、ストーカー対策につきましては、直接人命に関わる重要な課題の一つであり、被害者の安全確保と犯人の検挙を直ちに
行えるような体制の強化が求められております。
そこでお伺いをいたします。
県警察では、どのようにしてストーカー被害者の安全を確保しているのか、また、県警察におけます態勢強化の取り組みにつきまして警察本部長にお伺いをいたしたいと思います。
それぞれご答弁を頂きまして質問を続けて参りたいと思います。