①とくしま特選ブランドについて

次に「とくしま特選ブランド」につきましてお伺いを致します。
本県では、県産農林水産物の産地作りやブランド力の強化を図るため、「広がる・ブランド戦略」を展開し、新鮮で安全・安心な農林水産物の生産振興や「新鮮なっ!とくしま」号を活用したPR、知事自らが先頭に立ち、生産者や生産者団体とともに売り込みをかける「トップセールス」の実施など、これまで意欲的な取り組みがなされているところであります。

私は徳島市川内町で「なると金時」を生産している農業者でありますが、生産者にとって、丹精込めて生産した商品がブランド力をもつことにより、価値を生み出し、そしてその価値が消費者に認められ、その結果として、収入増につながることを何よりも念願いたしております。

こうした意味で、「新鮮なっ!とくしま」号を活用したイベントにおきまして、「なると金時」の焼き芋が定番メニューとして毎回のように試食PRされ、お客様から大変、好評を得ているとお聞きしておりますし、生産者の一人として、その取り組みに期待を寄せているところであります。

しかしながら、近年の農業を取り巻く状況は、担い手の減少や高齢化、販売価格の伸び悩み、燃油や肥料の高騰による生産コストの状況など、生産者にとりまして、大変厳しいものとなっております。

そこで私は本年3月の経済委員会におきまして委員外ではありますが、お許しをいただき、県が進めている「とくしま特選ブランド」制度につきまして、質問をさせていただきました。

その時、理事者からは15品目の応募があり、その内11品目に対して『贈答用需要をターゲットにした付加価値の高い商品を「とくしま特選ブランド」として、登録をした』という答弁を頂きました。

私は、「とくしま特選ブランド」制度は生産者の生産技術の向上や、創意工夫をこらした商品作りへのやる気を促し、贈答用商品として他産地や他商品との違いを明らかにした販売を展開することにより、「新たな価値」を生み出す制度ではないかと期待をいたしております。

そこでお伺いをいたします。
「とくしま特選ブランド」制度の成果、および今後の展開はどのようになされようとされているのかもお伺いをいたします。

②農山漁村の再生エネルギーについて

次に農山漁村の再生エネルギーにつきまして質問をしてまいります。

本年7月に「電力固定価格買取制度」がスタートし、3年間の促進期間が設けられ、先日公表されました

平成25年度予算概算要求におきましても「グリーン分野」として、「再生可能エネルギーの取り組み」が特別重点要求されており、「再生可能エネルギー」の普及拡大に向けた取り組みが加速されております。

本県は太陽光や小水力といった「再生可能エネルギー」の宝庫であり、その利用促進は大変重要であると考えております。

本県におきましては、環境対策「及び」再生可能エネルギーの有効活用のため、いち早く「自然エネルギー立県とくしま推進戦略」をたてられ、特に、農山村地域におきましては、地域活性化につながる「再生可能エネルギー」の導入促進に取り組んでおり、昨年度は導入可能調査などを行ったと伺っております。

一方、農家経営は、農産物価格の低迷や資材費の高騰などにより、非常に厳しい状況であり、農家は農業水利施設等の維持管理経費や農産物の生産コストの低減につながる支援を求めております。

私の地元の川内土地改良区からは、農業用水路の維持補修費や排水機場、揚水機場といった土地改良施設の電気代など多大な経費を要しており、組織の存続も含め将来の農業に不安を抱くといった意見も聞いております。

このことから、私は、「再生可能エネルギー」を活用し、水管理、農業用水路などの施設を管理している土地改良区や集出荷施設などの共同利用施設を運営している農協等の経営強化が重要であると考えます。

そこでお伺いをいたします。

本県の農山漁村地域に豊富に存在する「再生可能エネルギー」を土地改良区や農協等の経営強化に活用すべきと考えますが。
今後、県として実現に向けてどう取り組んでいかれるのか、ご所見をお伺いいたします。