徳島県議会議員 笠井国利の部屋

委員会発言

平成25年6月定例会 防災対策特別委員会(付託)

平成25年6月25日(火)
笠井委員
私も何点か質問したいと思います。内容につきましては岡本委員が言ったのとよく似た質問なんですけども,場所がちょっと違います。

まず一つ目は河川の液状化対策,これは24年度も旧吉野川,今切川で55億円の予算で工事を進めていただいております。国が示した調査によりますと,応神大橋まで今切川の場合,液状化するという調査が出ておるんですね。私もすぐ家の裏をやっている関係で,工事どないしてしよんかなということで,ときどき現場を見に行っておるんです。実際見た,あるいはその現場にいた人に聞いたところによりますと,矢板鋼板が非常に高いんだということで,工事費の半分まで材料費なんですよということをお聞きしました。確かに矢板鋼板は厚くて長くて効果があるだろうなと。恐らく地中へ埋めますと100年ぐらいはもつんではないかというような頑丈な矢板鋼板を中に18メートルも入れております。いつ来るか分からん地震に備えて液状化対策をしているわけなんですけども,これ一体いつまでに応神大橋までできるんかなって思うわけですね。応神町のほうからも非常に崩れやすいからということで,やってくれへんかという要望も来ておるんですけども,これ大体どのくらいをめどに国土交通省が液状化対策を進めているのか,まず分かる範囲で結構ですのでお聞きしたいなと思います。
森河川振興課長
今,委員のほうから今切川の下流におけます地震津波対策,特に液状化対策の今後の完了めどといいますか,いつまでに完成するのかという御質問でございますけども,国のほうからは具体の完成めどということはお示しいただいておりません。
笠井委員
国の直轄事業なんでね,県がどうのこうのは言えないと思うんですけども,やっぱり国がたとえ工事をしましてもね,こういうとこ,いつ頃するっていう話合いもないんですか。
森河川振興課長
今,委員のほうから県と国との連携というような御質問でございます。今切川を含めます旧吉野川,今切川の地震津波対策は具体には液状化対策を含めますけれども,これらにつきましては国のほうにおきまして地震津波対策が必要な区間ということで,委員のほうから御説明ございましたけれども,延長約23キロメートルが示されてございまして,昨年度末までに今切川の加賀須野,中村などにおきまして約2キロメートルが完成しているという状況でございます。現在それに引き続きまして,旧吉野川の徳長あるいは今切川の笹木野などで約2.8キロメートルにわたって工事が進められているという状況でございます。

そのほかにも樋門,水門につきましては津波の影響がある区間という位置付けで3施設の対策が必要ということで,そのうち2施設までが耐震化,自動化,遠隔操作化というのが進んでございます。これらにつきましては適時適切に国のほうに対応していただいてございますけれども,その情報につきましては県のほうでも私のほうの担当課といたしまして,国のほうから情報を頂くなり,あるいは国のほうにいろいろなお話をさせていただいて連携を取りながら,あるいは協力できるものは協力しながら進めているというところでございます。
笠井委員
23年度の台風で川内町の中島,それと榎瀬地区の2か所で堤防が崩落したということで復旧していただいたんですけども,そういう所ばっかりなんですよね。ですから,一刻も早くこれをやってもらわないと,御存じのように川内町というのは3本の川に囲まれた中にある町でありますし,工場地帯を含めて非常に人口も多い地区なんで,一旦どの堤防が切れましても太平洋の水というのは際限がありませんので。このあいだ,浸水深が5メートルだという発表がされました。聞いてみますとこれは堤防が崩壊した数値ですって言うんですよ。堤防が崩壊せなんだら,ないわけですね,こういうことは。ですから,継続事業で毎年55億円ずつでも結構ですので,調査で液状化するって言われた地区は,毎年悪い所から悪い所から一刻も早く工事をしていってもらいたいなと。

これも県が直接やっているのではありませんので,岡本委員もさっきおっしゃっておりましたけども,国へ向けまして強烈に。せっかく財務副大臣が徳島県から出ているわけなんで,副大臣も笠井さん早く要望を出してくれ,要望が来なんだら,私お手盛りしたくてもできんのですって言ようぐらいなんで,ぜひ強い要望を出していただきたいなと思っております。

今言いました川内町の中には南が吉野川,北が今切川,その間に宮島江湖川,榎瀬江湖川というのがあります。これが切れてもやっぱり川内は水浸しになるんですね。これは県の河川管理なんでね,早くこれの対策もしてほしいと思うんですけども,今これは一体どういうふうなことになっているんでしょうか,ちょっと答弁をお願いします。
森河川振興課長
川内町内にございます県管理の河川の整備の状況ということでございます。徳島市内の川内町を流れます県管理の河川につきましては,宮島江湖川それと榎瀬江湖川の2河川がございます。これらの河川におきましても,先ほど岡本委員のほうに御説明させていただきましたけれども,日頃から河川のパトロール等々を行っておりまして,安全の確認をしているというところでございます。そのパトロール等におきまして,例えば老朽化であるとか問題が発生したような場合につきましては,堤防の補強などを行って,適時適切に行っているところでございます。
笠井委員
パトロールしていただいておるんであれば,我々が陳情しなくても悪い所は分かるんですけども,多分パトロールが不十分なんでしょうね。車が通る分かりやすい所はしてくれているのかも分かりませんけども,車を置いて歩いていかなんだら分からんような所,榎瀬江湖川にしてもほた穴が空いて,あるいは越水したり,いろいろな関係があって,越水した所は土のうを積んで少し高くしてくれた。私が市議会議員の時に地元の榎瀬の住民なんですけども,まあ笠井さん見に来てくださいよと言われて見に行きました。そしたら,こんな大きい穴がいっぱい空いとんですね。それで,その当時県がしてくれたのは,その穴に生コン入れて,その穴を埋めたということで,最低限の対策は執っていただいたんですけども,そういうふうになっている。あるいは,草が生えている所っていうのは特に見えませんので,たんぼ見に来てくれって言われて,台風の時に行ったら水路から水が吹き上がいよんですね。あるいは,たんぼに塩害が出てきよんですね。このあいだ津波,塩害からの営業再開マニュアル,BCPのやつで,円滑に営業を再開するために除塩等の技術って言うんですけど,除塩する前に手を打っていただければ,こんな除塩の必要はないんですよ。だから,後の対策よりも予防的に早くすれば予算的にも非常に安く上がるし,効果も上がると思うんですね。だから,ぜひ早く堤防の改修を進めてほしいなと。

宮島江湖川のほうも非常に人家が密集している地区は,どうも今年度改修にかかってくれると思うんですけども,榎瀬江湖川にしても,あるいは宮島江湖川にしても年次計画でいいんで,悪い所,悪い所からで結構ですので,早く減災対策のために,あるいは大雨対策のためにやってほしいなと。これは県の河川管理ですので。あるいは下板地区にはまだ鍋川とか正法寺川とかいろんな川がございますので,もう一度台風までに点検してもらったり,地元に悪い所はありませんかとか御用聞きをしてもらって,対策を打ってほしいなと思っております。特に近年ゲリラ豪雨で本当に思わぬ所で,例えばドイツにしたってあんな所で大雨洪水なんですね。そういうことで,いつこの徳島県にもゲリラ豪雨が来るかも分かりませんので,ぜひ早め早めの調査,早めの対策を執っていただきたい。で,決壊しそうな所というのは早めに調査して改修をしておいてほしいなと思っております。

それから,これも岡本委員が言いましたように,避難所の件でこれは横断道で今度,徳島ジャンクションから徳島東インターに向けまして設計協議がなされるという答弁がございましたけれども,これいつぐらいに設計協議を予定されているんでしょうか。
新居高規格道路課長
川内地区におけます設計協議の時期についての御質問でございます。現在,地元の道路の設計,それの精査を進めております。それから,地元の皆様方の意見集約の場でありますいわゆる地区の対策協議会,そういったものの準備を進めておりまして,それができ次第に直ちに設計協議に着手するということでNEXCOのほうから聞いておるところでございます。ちょっと具体的にいつからというのは,まだ確定していない状況でございます。
笠井委員
一番最初に説明会があった時,私もまだその時は市議会議員だったんですけども,行きました。いろんな説明がありましてね,設計協議も近いんかなと思ってたんですね。そしたら3.11がありまして,今設計している土羽の高さではとても足りないんじゃないか,津波がその上を越えるんじゃないかということでNEXCOに聞きますと,再度高さあるいはのり面を検討するから遅れているんだということでした。だから,多分そういうことで遅れたんだろうなって我々は思ってるんですけども,これ完成が31年度っていうことだったら,まだ設計協議もなされていない,地元説明会もなされていないような状態で本当にできるのか心配になるんですね。それと地元では,もうほんまにできるんでというような声まで上がっているんですよ。それは,もう絶対そんなことはない,やりますからということで言うとるんです。ですから早く,せめて遅れた,いきさつが変わったという説明をして,地元の設計協議を進めていかなんだら,ほんまに間に合わんと思うんです。

先ほど岡本委員も言いましたように,避難所の件,これも早く避難所を造ってほしいという要望があるんですね。だけど,設計協議も説明会もなかったら,ここへ付けてくれ,あそこへ付けてくれっていうのも言えんのですよ。徳島市は徳島道につなぐ間,米津地区と富吉地区というのはもう今既に工事にかかっておりますけども,2か所できました。川内というのは皆さん御存じのとおり,避難困難地区っていうんですよね。逃げる所ないぞ,あんたたち死になさいっていう言葉ですね,あの避難困難地区っていうのは。だからこれもね,名前が悪いと。何とか避難困難地区でなくて,長尾議員も言よったわね,これは名前が悪いわって。早く避難をする地区とかね,そういう名前に変えてほしいなって。いまだに避難困難地区って。だから,避難困難地区って言われたら余計にね,やっぱり避難する場所を早く造って,何か所も造ってほしい。だから,まだそのほかにね,タワーも造ってくれって言よる人もいっぱいいるんですよ。だから,それはね,私が四国横断自動車道建設促進議員連盟でも国土交通省にも陳情に行き,あるいはNEXCOにも陳情に行きました。避難所がない地区に関しては階段を付けてくれませんかとNEXCOにお願いもしてあります。どうやら階段も避難階段じゃなくて,高速道路を管理する階段が必要だろうということで付けてくれるような方向に進んでおります。上へ上がって踊り場をちょっと広いめに造ってくれって私も言よんですよ,管理階段の上に踊り場を広いめに造ってくれたら,いざっていう時には逃げられますので。ぜひ強く県のほうからもそういうことを国土交通省あるいはNEXCOに発信してほしいなと思っております。ただ,具体的にまだ設計協議とか説明会というのは具体的な日にちは決まっていないけども,近い将来ということになりますと,この秋ぐらいを予定しておけばよろしいわけですか。
新居高規格道路課長
何月何日とはまだ聞いておりませんので,遅くともそのぐらいをめどに着手できるように県としてもお願いしていきたいと思います。
笠井委員
そのぐらいの答弁しか出んだろうなと思ってたから本会議で質問をやめたんですけども,今言いましたように,本当にこの沿岸部は津波の被害を受ける地区なんですね。特に私が住んでる川内町というのは高い建物もないしね,避難する所もないんですよ。だからせめてね,避難タワー造るよりも安くできます。今,岡本委員も言いましたように,造ってしまって後からでは金がかかるんですよ。だから,我々も力を入れてね,一緒にやってくれと,工事を。そうすると安く上がるからっていうことで,今2か所やってくれております。それと,後から造るとなると,また業者が変わりますのでね。同じ業者がしてくれるとね,設計もそれなりに合わせた,安くできるような方法も考えていただけます。そういう意味からも,早く設計協議をして入札する前にやっていただければ,早くてきれいで丈夫で,本当に皆さんの意見が通るような避難所ができると思いますので,精いっぱい頑張って国のほうあるいはNEXCOさんのほうにも強く言葉を発信していただきたいなと思います。終わります。

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