徳島県議会議員 笠井国利の部屋

委員会発言

平成24年6月定例会 防災対策特別委員会(付託)

平成24年7月3日(火)
笠井委員
 私も1点だけお聞きしたいと思います。
 県議になりまして知事に対しての初めての質問が、行政として1番しなければならない仕事は何ですかということで質問させてもらいました。私は、安心・安全なまちづくり、県民が本当に安心して生活できるのが行政の1番の仕事でないかと常々思っております。

 避難困難地区ということで、この間も長尾先生がおっしゃってましたけれども、避難困難地区という名前をつけられますと、我々住民からすれば、逃げるところもない、じゃあ市民税、県民税を納めていても何も対処してくれないのかということで、徳島市議時代、まだ3.11が起きる前から、ちょうど横断道ができるというのがありましたので、なんとかあの上に避難所をつくってもらえないかと提案してきました。
 当時は、徳島道にしましても横断道にしましても、あれは自動車専用道路なんだ、あの上に人を上げるなんてとてもできないし、考えてもないという答弁だったんです。

 けれども、3.11が起きてから、テレビ画面を見た人たちが、あれがあったために多くの人命が助かったということで、国土交通省もNEXCOさんもいろんな方が見直しをしていただいて、いざというときにはあの上を利用して避難場所をこしらえようと、このたび横断道にも川内地区に2つ予算も通りまして、避難する場所をつくっていただけることになりました。また、今議会でも、北島のほうからもスマートインターのところにしてくれとか、そういう請願も上がっているようなんですけれども、全国的に高速道路を避難場所にしてもらえないだろうか、これからますますそういう要望も来ると思うんです。避難場所がない地区は、階段をつけて何とかそのときだけでも、避難できる場所をつくってもらえないだろうかということで来ると思います。
 特に、避難困難地区と指定されますと余計に感じるんですよ。川内地区も2カ所できることになりまして、少し安心していたんですけど、国の想定が見直されましてもっと大きいのが来るということで、今高速道路をつくっていただいてるんですけど、あれでは低いのではないか、あれでは堤防ごと持って行かれるんではないかという心配が出てきたんです。住民からは、せっかくつくるんであれば、あれ以上の強度を持つために何か考えてもらえないかという話がありました。

 そこでお尋ねしたいんですけれども、徳島自動車道なんかの場合、今は供用片側1車線なんですけれども、用地は2車線分買い上げされてるんですね。横断道の場合はどういうふうになってるんでしょうか。
杉本道路整備課長
 四国横断自動車道の用地が今どのような状況になっているかということでございますが、基本的には用地は4車線で買収して、2車線で供用を開始するということで進めております
笠井委員
 今聞きますと、横断道の場合も用地は片側2車線買ってあるということをお聞きしたんですけれども、大きな津波が想定される中、とりあえず供用は2車線だけで結構なんですけど、じゃあ、あと2車線分の買った用地は遊ばせておくんですね。
 いつできるかわからない横断道のために遊ばせておくんですけど、道路として使うようにしなくてもいいんですが、道路を補強する意味で、せめて盛り土だけでもしてくれないか、という要望が非常に強くなったんです。これは、できたら本当に安心できるんですけども、何とかそういうことになりませんでしょうか。
杉本道路整備課長
 高速道路の津波の堤防の役割は副次的ですが、機能をより堅固にするために、将来車線の用地にも盛り土ができないかという御質問です。
 まず、四国横断自動車道の現在の状況ですが、鳴門徳島間につきましては、平成22年度に用地が全部完了した状況でございます。本工事が鳴門市から北島までの盛り土工事をやっておりまして、川内町の盛り土工事、今切川の橋の上部下部工をどんどん発注している状況で、本線の工事の着手率100%となっております。
 今言われている区間は特に、大部分が盛り土構造でございまして、工事に際しましては購入土による施工となっております。現在施工の工事におきましては、残り2車線分の将来車線の盛り土は含まれていない状況でございます。

 ただ、先ほどの質問の中にもございましたように、先の東日本大震災におきましては、高速道路というものが陸の防潮堤、緊急避難場所としまして、副次的な機能を果たしたということもございますので、将来的な追加盛り土につきましては、これらの機能強化の観点からも有意義だと考えております。
 こうしたことから、切迫します東海・東南海・南海の三連動地震に備えまして、西日本高速道路株式会社に対し、津波浸水が想定される盛り土区間の機能強化について要望してまいりたいと考えております。
笠井委員
 できるだけ早く、とりあえず横断道が仕上がることを願っております。それから、でき上がって、今度はマリンピアのほうに南進ですね。命の道として利用できるよう、できるだけの努力をしてほしいと思っております。
 重清さんもいつも南のことをおっしゃっておりますが、本当に人命は大切なものでございますので、できるだけ早く横断道が宍喰のほうまで延びるよう努力をしていただきたいと思っております。以上です。
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