徳島県議会議員 笠井国利の部屋

委員会発言

平成23年9月定例会 県土整備委員会(付託)

平成23年10月5日(水)

委員会概要

笠井副委員長
 樫本委員より台風被害の全般のことについて質問がありましたし、各地区の委員さんより、このたびの台風のことでいろいろ質問がありましたので、私も1点だけ、吉野川橋北岸のアンダーパスについて質問したいと思います。
 まず最初に、今年度も非常に台風もあったり、あるいは異常潮位でアンダーパスが通行禁止になりまして、大体どのくらい通行どめがあったのか。あるいは、それとあわせて、できたら5年前でも10年前でもいいんですけど、どの程度あったのか。ちょっと比較ができるような資料があれば、お話いただきたいと思います。
百々道路整備課長
 ただいま吉野川北詰めアンダーパスの通行どめの状況ということで御質問をいただきました。
 それで、今、手元に16年からデータがございますので、台風と豪雨、また潮位も含まれておりますが、16年に11回、17年1回、18年なし、19年2回、20年なし、21年23回、22年が17回、それで今年度は台風合わせまして23回となっております。
 (「激増しとるぞ」と言う者あり)
 (「何。暦年。会計年度」と言う者あり)
 会計年度です。
笠井副委員長
 今、16年からということで情報いただいたんですけども、これ、地球温暖化のせいでますますふえてきとんだったら、もう16年からふえてこないかんのですけども、どうもゼロっていう年 もあったみたいなんで、これは温暖化による影響じゃないなと思います。私も何回か走ったことがあるかもしれませんけども、昭和南海以来、毎年1センチずつ地盤沈下が起きているということを聞いております。その影響でもないみたいな感じなんで、特にことしは、変な台風で偏西風が蛇行したということで、暑い地区ができたり寒い地区ができたりで、きのうのニュースでもやっておりましたけど、台風の影響でそういうことがあるんかなって、私もニュースを見ながら感じたんですけど、それがたまたま今年度はそういう台風の影響で偏西風が蛇行して、急に寒くなったり急に熱くなったりした影響で、この23年、23回ですか、これは異常なんかな。ことしに限ってですよ、と思います。
 それで、以前にあそこを改修しようかやいう、たしか私の市議会時代だと思うんですけども、聞いたことがあるんですけども、どうもやまってしまったっていうことをお聞きしたんですけど、一体なぜあそこを整備する計画がやまったのか、その理由を教えてほしいんですけど。
百々道路整備課長
 吉野川北詰めアンダーパスの計画につきましては、今、北岸、南岸ともにアンダーパスがございます。
 これについては、昭和40年代に自動車交通が増加してきたころに、緊急の渋滞対策という形で、特例的に堤外にアンダーパスを設置したというふうに伺っておりまして、抜本対策としましては、本来、堤内側にアンダーパスをつくるのが本来の形というふうに考えております。
 それで、この計画につきましては、まだこれまで具体的に事業化をした経過はないと思いますが、計画としては必要ということで考えております。
 以上です。
笠井副委員長
 必要という考え方で、やるということではなかったんですね。
 そしたら、今度南詰めを見てみますと、南詰めは前もつかっとったんですけども、三十何センチかな、何かかさ上げしまして、今回の台風のときもそんなにつかったような感じではなかったんですけど、北岸は上げてませんけども、なぜ南岸は上げられたんですか、お答えいただけたら。
百々道路整備課長
 南岸と北岸の地盤高さ、道路面で約30センチか40センチほど南岸が高くなっております。これは、南岸につきましては、河川の高水敷、前側にグラウンドがあるという中で設置をしたもので、もともとの河川の形状から高い位置だったというふうに考えております。
 それで、つけ加えますと、通行規制の回数も南岸のほうが北岸に比べて、今年度南岸6回ございますが、北岸に比べますと全体としては5分の1程度におさまっているという状況でございます。
 以上です。
笠井副委員長
 そしたら、南岸が少しでもかさ上げできるっていうんだったら、北岸はかさ上げできないんですか。できないのは、どういうことで北岸に関してはできないんですか。
百々道路整備課長
 南岸につきましては、かさ上げといいますか、もともとの地盤が高かったということで、今の状況になってございます。それで、高さでございますが、橋の高さ、けた下高は同じでございまして、南岸側は、車道側のクリアランスが今3.6メーターで規制をかけております。それで、北側につきましては、今4.0メーターで制限をかけております。道路は一般的に建築限界としましては4.5メーター以上を確保する必要があります。そうすると、何の制限もないという状態になりますが、北岸につきましては、今のクリアランスの関係ということもございまして、大型車の通行に配慮したという形で制限を今の高さで、それともとの地盤で今の形にしております。
 以上です。
笠井副委員長
 北岸は大型車に配慮して、南岸は配慮しなくてもいいんですか。何か理由があるんですか。
百々道路整備課長
 今もともとのそういう地盤高さに合わせて設置しているというところがございまして、北岸側は今まで4メーター通れておりますので、そういう意味で上げてないというところでございます。
 それで、高さにつきましては、規制が北岸側が現在交通量約2万台、1万9,500台ほどございまして、大型車の混入率も北岸側が高いと。これは、規制の程度が結果的にかもしれませんが、北岸側が大型車の通行量が多いという状況になっております。
 以上です。
笠井副委員長
 多分、経済対策上、どうしても南岸よりも北岸、大型車両が通るから封鎖することができないという考え方で、本来なら河川敷でありますので、あんなところに道路があったり、障害物を取り除くのが国交省の指導だと思うんですけども、なかなか新しい道がつかないために経済効果も含めて、あそこを許可しているというふうに仄聞をしているわけなんですけども。
 そしたら、どうしてもあそこの道を上げられないということになれば、堤内のほうにアンダーパスみたいな形でやるとか、やる計画とか将来はやるとか、そういうことはないんですか。
百々道路整備課長
 昨年、当委員会でも御議論いただきまして、この冠水対策ということで7月末までに実施しました。それは、土のうと止水板という形で仮設的な設置になっておりまして、それがことし、2度の台風、またうねりを伴う波浪等で十分な効果を発揮しなかったということで、今後いろいろな選択肢があろうかと思いますので、河川管理者と十分協議しながら、どういったとこまでできるか。改善、工夫の努力をしてまいりたいというふうに考えております。
 以上です。
笠井副委員長
 今私が言ったのは、もちろんあそこが堂々と通れる場所であればいいんですけども、そういう土のうを積んだり、あるいは潮位が低いとき、あるいは台風が来ないときは、またそれを撤去したり、費用が非常にかかると。それだったら、いっそ堤内のほうにアンダーパスをつくったらどうかと質問したんですけど、それは計画上あるのか。もう全くそういう計画はありませんとか、そういうことをお聞きしたいんですけど。
百々道路整備課長
 委員御指摘のとおり、堤内側に設置するのが、もうそれが望ましいということで、河川管理者からも常に早くやるようにというふうな指導はいただいておりますが、御存じのように、土地利用は、背後地は既にいろいろ密にされておりまして、今のいろいろな事業が進んでいる中で、必要とは考えておりますが、まだそれに手をつける段階には至っておりません。
 以上です。
笠井副委員長
 揚げ足を取るようなんですけど、まだできないということは将来的にできるって私は感じるんですけども、どうなんでしょうか。計画を、そのできる時期が来ればやるということなんですか。
百々道路整備課長
 将来的にここで私がやりませんということは、河川管理者に対しても絶対言えませんので、やる予定ですということでございます。
 以上です。
納田道路総局長
 笠井副委員長さん、あそこの現場を見ていただきますと、ほかの橋梁とちょっと違うことにお気づきになると思います。ほかの橋梁は、戦後建設されたものがかなり多うございます。ということは、堤防よりも橋の高さがかなり高いというのがほとんど吉野川筋の橋梁でございますが、あそこは御存じのように、昭和3年に橋梁が完成いたしました。橋梁の高さが、まだ堤防よりも低いくらいの位置でございます。ということで、もし、今の状況で堤内側にアンダーパスをつくりましても、クリアランスが4メーター50以上とれるかどうかっていう点もございます。だから、今、百々課長が申しましたのは、今の段階で堤内地につくったとしても、やはり雨が降ったときのポンプの対策であるとかというようなこともございます。
 ただ、将来において、かなり将来の話ではあるかもわかりませんが、吉野川の橋のつけかえとか、そういうふうな段階でもってすれば、確実に交通の支障のないアンダーパスができるんじゃないかと思います。そういうふうなことも含めての将来的な計画ということです。
笠井副委員長
 百々課長に本当に素直な。国交省からのけっていうものを、それは言えんと思いますよ。局長の話では、橋自体が低いんだと。だから、低いからできんっていうんだったら、アンダーパスを下げたらいいことですね。で、ポンプつけたらできるんですよ。だから、こういう理由やからできんやいうんなら、何もできんと思います。やっぱり、やる気、あるいは皆さんの頭脳集団で、どうしたらできるんかって。
 だから、この道路だけの問題じゃないんですよ、私が言うのは。本当に優秀な方がたくさんおられるんで、道路だけじゃなくて、福祉の面でも教育の面でもすべてのものでこうだからできんと、そういうかたい発想じゃなくて、やっぱりやわらかい発想で、どうしたら県民のためにできるんかと、そういう方向で考えてもらいたい。
 予算も非常に厳しいので、なかなか吉野川橋のかけかえっていうのはできないと思いますけれども、ですけど、あの橋も昭和3年だったかな、できて以来随分なってますので、いつかは壊れてかけかえせないかん時期も来るかと思います。
 松崎さん、先ほど代議士が徳島県に予算つけたってできんだろうやいうて言よったけんど、それは命にかかわることだったら借金をしてもやりますって。代議士にぜひ言うてください。
 それから、なぜこういう質問したかというのは、今回本当に非常に交通停滞が起きまして、北環状なんかが非常に込んだわけですね。何で込むんだろうなったら、アンダーパスが通れんのに、大型トラックなんかが全部来るわけなんですよ。何で来るんか。ひょっとしたら、電光掲示板が見にくいとか、交通情報のですよ、つける位置が悪いんじゃないかとか、いろんな要因があると思うんですね。だから、アンダーパスが通れんってわかっとったら、そんな大型トラックなんかが何で来るんかなって思うわけです。
 それで、この道路標識、電光掲示板、一体あの周辺にどのぐらい、そういう電光掲示板が設置されているのか、お聞きしたいと思います。
百々道路整備課長
 ただいま、吉野川アンダーパスに関連する通行規制の案内板の設置状況の御質問をいただきました。
 それで、県下全体に道路情報板、かなりございますが、今、徳島市周辺、環状線のほぼ内側ということで絞りますと、徳島県管理のものが7基、国交省が6基、あと公安委員会のものが冠水の関係の分だけで言いますと3基ございます。それで、設置位置で言いますと、公安委員会の3基がこの通行規制について、アンダーパス通行規制中という案内を出しております。
 それで、具体的な場所としましては、新吉野川橋の南詰めと、あと藍住インターのところ、それから応神町のところ、この3カ所におきまして、冠水と同時に規制開始、また、解除についてもリアルタイムで解除という案内をしておるところでございます。
 以上です。
笠井副委員長
 今報告があったんですけども、吉野川橋のアンダーパスを通る車両、それが目につくのは3カ所ぐらいなんですか、直接目につくのは。
百々道路整備課長
 今あるところは、その3カ所になります。
笠井副委員長
 3カ所しかないというから、今回のような大停滞が起きたんじゃないかと思うんです。
 例えば、藍住。西のほうから来て、藍住インター通らない大型車両、これが吉野川のアンダーパスが通れないということに気づくようなところに今聞いたら掲示板ないんですね、電光掲示板が。例えば、河川敷にそういう建物をつくったらいかんっていうて国交省は指導してるみたいなんですけど、例えば、四国三郎橋の西手側とかあのあたりにあれば、例えば、大型車両が来る途中でも、ああ、これはアンダーパスが通れんのだったら、あそこから曲がろうかというふうに気づいたら、少しは減るんじゃないかと思うんです。大型トラックが一たん来てしまうと、もう道を占領してしもうて、なかなか普通車も巻き込まれてしもうて通れないんです。ですから、せめてそういう大型車両が迂回できる手前に、そういう電光掲示板を設置するっていうことはできないんですか。堤の上で、国交省の堤の上とか、そういうところであってもできないんですか。
百々道路整備課長
 堤の上に電光標示板を新たに設けるというのは、ちょっとなかなか構造物を堤に入れるのは河川上の制約があろうかと思います。
 それで、今、委員の御指摘のように、わかりやすい、事前の案内がされることによって、少しでも交通渋滞の緩和につながるということは大変重要なことと認識しておりまして、今後簡易な案内といいますか、この通行規制、ことしは多うございましたが、年に数回でございますので、そういうものの簡易案内、迂回の案内、そういったものが工夫できるか検討してまいりたいというふうに。
 以上です。
笠井副委員長
 予算が厳しいときで、県が単独でそういう電光掲示板つくればいいんですけども、予算が厳しいと。いつもかもそういうことがありませんので、今、課長がおっしゃったように、そのときだけでも迂回できるような案内板ですね。とにかく大型車両が曲がる前に気づくようにしないと、一たん入ってしまうと回るところないんですね、なかなか。だから、早くそういう検討をされて、少しでも交通緩和ができるように要望して終わります。
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