徳島県議会議員 笠井国利の部屋

委員会発言

平成23年9月定例会 防災対策特別委員会(事前)

平成23年9月20日(火)

(委員会の概要)

笠井委員
 4ページの住宅耐震診断支援事業に補正予算として600万円計上されております。私も市議会議員時代に、一向に耐震診断が進まないということで理由をお尋ねしましたら、耐震診断で悪い結果が出たときに改修をやらなきゃいけない。それにお金がかかるから診断が進まないという答弁がありました。3月11日以降、あの震災を見たときにやはり耐震診断しないといけない、改修しないといけないという認識が強くなったんじゃないかと思うんですね。今回、説明の中で希望者がかなり多いので補正を組んだとお聞きしたんですが、この補正前の予算8億5,938万8,000円の中にも当然、耐震診断に対する費用が含まれていると思うんですけど、一体どのくらい組まれているんでしょうか。
松内住宅課耐震化戦略担当室長
 木造住宅の耐震化関連の予算についての御質問でございますが、直接、耐震化に係る予算としましては、骨格予算で9,000万円。6月の肉づけ予算としまして新規事業、住まいの安全・安心なリフォーム支援事業というのに2億円計上させていただいております。
 それから今回の補正で600万円計上させていただいておりまして、合わせて2億9,600万円ということになります。
笠井委員
 耐震診断と診断以降の改修補助金として3億円弱ということですね。この600万円の補正が高いか安いかということなんですけど、希望者がどのくらいふえたから補正を600万円にしたのか、わかれば教えていただきたいと思います。
松内住宅課耐震化戦略担当室長
 耐震診断の申し込み希望者に関する御質問でございますが、今年度4月から8月までの累計が1,544件ということで、前年度の同期間が1,043件ですのでちょうど1.5倍ということになっております。
笠井委員
 1件当たりどのくらいの費用がかかって、600万円ではどのくらいの耐震診断ができるんでしょうか。
松内住宅課耐震化戦略担当室長
 耐震診断は1件当たり3万3,000円で実施していただいております。これは専門の建築士事務所協会というところに市町村が委託して実施しているわけですが、その3万3,000円のうち、基本的には3万円を国、県、市町村が負担して、本人負担は3,000円となっております。県の負担は4分の1の7,500円ですので、600万円の予算で800戸分を今回追加計上させていただいております。
笠井委員
 今、数字を聞きましたら23年度は5割もふえているということで、特に東日本大震災を受けて希望者も殺到しているんじゃないかと思うんですが、こういうときだからもう少し予算を上乗せして、もっと希望者が耐震診断を受けられるように予算をふやすということはできないんでしょうか。
松内住宅課耐震化戦略担当室長
 この追加戸数につきましては、耐震診断の実施主体が市町村でございますので関係市町村からの要望を積み上げて妥当と思われる数値を計上させていただいております。
 今後の動向も見ながら適切な対応をする必要があると考えております。
笠井委員
 私が本会議で知事に対していろんな政策の中で何が一番大事かとお聞きしたとき、生命、財産を守るのが行政としての一番の仕事であるということでしたので、県民の生命、財産を守るための事業に対して、できるだけ予算づけをしていただきたいと思います。
 それからこれも本会議でお聞きしたんですが、河川に廃船が多いということで、大きな地震が来るまでに、あるいは大きな台風が来るまでにできるだけ早くその対処ができないかということも質問させてもらったんですが、行政としては一生懸命やってます、ただ予算がないんですという答弁だったと思うんですが、この廃船処理に関して県はどのくらい予算を持たれてるんですか。
徳永河川整備課課長補佐
 廃船処理の年間予算をどのくらい確保しているかという御質問ですが、河川海岸維持修繕費の中で対応しておりまして、県下全体で約2億5,000万円くらいで対応しております。
 廃船処理についてもその中の一部で対応しております。
 (「一部というのは」と言う者あり)
 河川内の伐木ですとか、傷んだ護岸の補修等とあわせて、河川海岸維持修繕費の中での対応ということになります。
笠井委員
 2億5,000万円の中の一部ということなので、それでなかなか進まないんだろうと思います。
 毎年、廃船になっている船の数というのは把握しているんですか。
徳永河川整備課課長補佐
 毎年の廃船の数なんですが、今詳しいデータを持っておりませんので、後で調べて報告させていただきます。
笠井委員
 それでは毎年、この一部のお金でどのくらいの廃船処理がなされているんですか。それはわかるでしょう。
南委員長
 小休します。(13時40分)
南委員長
 再開します。(13時42分)
徳永河川整備課課長補佐
 沈廃船の撤去状況ですが最新のデータは持ち合わせておりませんので、少し過去の分になりますが、大体年間で30隻前後、経費は200万円程度でございます。撤去に関しては基本的には所有者が撤去するものでありますので、所有者の確認等々の作業を行って、見つかれば所有者にお願いしております。見つからない場合について、どうしても河道内で危険だというときに県のほうで撤去しているという状況です。
笠井委員
 確かに廃船にするような人はモラルのない人なんですよね。その上に悪知恵が働いて、車でいう車番を削って放置したりしているんじゃないかと思うんですよ。
 そんなのがまかり通っては困りますので、警察の方も全力を挙げて指導していただきたいと思います。
 まして200万円くらいの予算しかなければ、ふえるほうが多いと思います。
 だからそこはきちっと対応していただいて、そういうことがないように船舶関係者に対しても啓発をお願いします。最近はいろんなところに船を係留されている方が多いですので、そういう点も注意、指導を徹底していただきたいと思います。
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