1. 教育行政に関して
    1. いじめ問題について
  2. 土木行政に関して
    1. 下水道について
  3. 選挙管理委員会に関して
    1. 支所における不在者投票について

皆さんお早うございます。 私は創政会を代表いたしまして質問通告に従い質問をして参ります。 理事者の皆様方におかれましては明解で分かりやすいご答弁をいただけますよう まず最初にお願いを致しておきます。


一番目はいじめの問題であります。
これは開会日の全員協議会でも海外視察団団長の中本議員から報告がありましたが、私も1年生議員ではありますが、今回の海外視察に参加をさせていただきました。
ロンドン市でのいじめの視察・調査の中でこんな事が徳島市でもできないものだろうかと何点か気が付いた事がありましたのでその点について質問をしたいと思います。
 まず、我々視察団一行7名はロンドン市内にありますキッドスケ−プと言うところへ参りました。
キッドスケ−プとは1984年に作られ3歳から16歳までの子供たち300万人の会員をもつ子供たちの為のチャリテイ組織であります。
その運営に関しましてはすべてボランティアで、寄付金または書物の広告料等でまかなっているんだそうです。
そこは何をする組織かと言いますといじめの調査、又そのいじめの解決策を研究するところであります。
そしてその方法をまとめ学校、一般家庭等へ配布し、いじめの防止あるいは、いじめの相談を受けているところであります。
我々が訪問したときはドクタ−・エリオット教授が担当をして下さいまして、イギリスにおけるいじめの実体につきまして詳しくお話をして下さいました。
イギリスと言う国は、いろんな人種が住み、又未だに階級制度が残っている国で我々が想像したとおり、いじめが大変多い国だったそうであります。
エリオット教授が1980年に初めていじめの調査を行った(これは5歳−16歳児4000人が対象でありますが)そのデ−タ−によりますと

いじめられたことがあると答えた子供 68%
その68%のうちひどくいじめられたことがあると答えた子供 12%

だそうであります。
この数字12%とは少ないように思いますが、イギリスの子供の数にして実に100万人にも当たります。
しかもひどくいじめられたと言う所に問題があります。
ではひどくいじめられたと答えた子供たちはどの様な行動をとったかと言いますと
  1. 自殺をしようとした
  2. 家出を頻繁に繰り返した
  3. 自分の身体を傷つけた
  4. 不登校 (つまり登校拒否であります)
子供たちがこのような状態になっているとき父母達はどの様なことをしたのか?心配をしたと答えたのは30%、実際に行動を起こしたと答えたのは実に4%しかなかったのであります。
つまり父母達はいじめに対してどの様に対処すればいいのか知識がなかったのであります。
この調査を進めてきたドクタ−・エリオット教授は、これは大変なことだと言うことで活動を始め、4年後にやっとこのキッドスケ−プをボランティアの仲間達と設立させたのであります。  
ではいじめはどんなときに起こるのか? ドクタ−・エリオット教授によりますと
  1. 先生がどうしようもない、と諦めてしまうとき
  2. いじめが「大人になる過程では当たり前、もしくは必要なこと」と見なされるとき
  3. ある子供たちが、他の子供たちに極端に、大きな力を持つとき
  4. 被害者が助けを求めるための個人的な手段が無く、いじめを話せないとき
  5. 学校にいじめ防止策が無いとき
等であるとのことであります。
では、どの様にしてこれらのいじめを防止するのか、あるいはいじめを無くしていくのかと言いますとまず1番目は自己主張をすることだそうであります。
自己主張する事とは、
  • いじめに立ち向かうこと
  • 自分たちの立場を主張することを学ぶこと
  • 立ち去ること(つまり相手にしない)
  • けしかけられないこと
  • "N0"と叫ぶこと(小さいときから訓練)
そして2番目にはいじめを止めることだそうであります。
いじめを止めるためには
  • 文書でいじめ防止策を作成し各家庭へ手紙を送付をするのだそうです。
    もちろん子供のいない家庭へも送ると言うことであります。
    イギリス中の家庭へ小冊子を無料で配布となりますと莫大な費用がかかりますが、イギリスの企業はこのパンフレットのスポンサ−に喜んでなってくれるそうであります。
    ですから非常にたくさんの家庭に配布できるとのことであります。
  • 証拠写真を撮る
  • いじめ「法廷」
    これは子供たちが学校内においてホ−ムル−ムの時間に自主的に行うものでいじめている子供の中には、いじめをしていることに気が付かないでいじめとなっているケ−スが多々あるとのことです。
これらの方法でいじめ対策、いじめ防止に乗り出したとのことであります。
時間をかけ繰り返し啓蒙運動を続ける事によって子供たちにいじめはいけないことだと言うことを解らせたのであります。
この運動によって今では以前の約80%位いじめが減ったそうでありますが、残りの20%につきましては以前より少し陰湿になったそうであります。
今後のいじめ解決への提案としましては
意見箱の設置 ・・・これはいじめ以外のものも入れるのだそうです。
クラス会議 ・・・これはいじめ法廷ではなく日本で言うホ−ムル−ム的なこと
年長の友達が新入生に付きそう ・・・日本で言えば集団登校であります。

また、親切キャンペ−ン・ポスタ−コンテスト・映画・人形劇・等々いろんな方法で今後もいじめ撲滅に努めて行くそうであります。
 そこでお尋ねを致しますが、このキッドスケ−プのようなボランティア組織が徳島市にはあるのかないのか先ずお尋ねを致します。
 もしあるのであればその組織の名前をお聞かせ下さい。

 次に訪問をしたのは同じくロンドン市内のインスリントン・エデュケイション カウンセリングと言うところであります。ロンドン市の教育委員会の中にあります組織で、先生のためのトレ−ニングセンタ−であります。
ここではいじめ担当のキ−スさんという黒人の女性が説明をして下さいました。
キ−スさんの身分は国家公務員で先生のいじめに関して指導をしている方であります。
 キ−スさんのお話によりますと、やはり先生といえども知らず知らずの内に子供たちに対して、気がつかない内にいじめを行っているケ−スがあるのだそうです。
ですから教職に就いて10年くらいたちますとこのセンタ−へ来ていじめについての再教育と言いますか、再確認をするのだそうであります。
 また両親に対して、いじめられた場合・いじめている場合の対処の仕方等のパンフレットの作成やビデオの作成も行っています。
ビデオも見せていただいたのですが、英語でしゃべっているので内容までは把握できませんでしたが、子供たちが自主的にカウンセラ−になって行ういじめ法廷のように思えました。
題名は"ウイ−・キヤン・ストップ・イット"
直訳いたしますといじめは止めさせることが出来ると言うことであります。

 このキ−スさんも言っておられましたが先ず1番にいじめられた側の意見を尊重することだそうであります。
その上でいじめ側に対して注意をすると気が付くケ−スが多いそうであります。それは子供たちにしても、先生方にしても何気なく言っているつもりが、又いじめる気もちは無くっても、受け取る側にとってはいじめられていると感じるケ−スが多々あるからだという事であります。

 色々いじめについて学んで参りましたが、我が日本と大きく違うところ、それは1人の先生が担任する子供の数であります。
ロンドンでは1クラス20名から多くて30名までだそうであります。
日本は1人の先生が40人の子供たちを見るのですよと言ったところドクタ−・エリオット教授もキ−スさんも口を揃えていったことは
「それは多すぎる。それでは真の教育は絶対できない、それではいじめがあっても気が付くのは無理である。」と言うことであります。

 そこでお尋ねを致しますが、徳島市教委において先生方がこのような再教育,または再確認をするような組織はあるのかないのか、 又2人の教授が口を揃えて40名学級では真の教育は絶対出来ないとまで言い切った事に対して教育長はどの様なご見解なのか先ずお答えをお願いいたします。        

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次に下水道事業についておうかがいを致します。
 先般も徳島新聞に掲載されておりましたが、徳島県の下水道完工率は和歌山県に次いでワ−スト2であります。
ひょっとすると来年度にはこの和歌山県にも追い越されるのではないかと言う噂が近頃出始めているのであります。
海外視察で行ったスイスでは公共下水道はずっと以前に100%完備されているとのことです。
山あいに点在する小さな集落にまで完備されていると言うのを聞き我々は驚きました。
また11月に人口16万都市の東京都小平市に視察に行って参りましたが、ここは1970年に公共下水道事業に着手し1990年に完了しておりました。そして下水道事業への理解を深めてもらうため、実際に水の流れる下水道管内部まで見学できる学習施設「ふれあい下水道館」まで完成をしいつでも誰でも無料で勉強できる、地上2階 地下5階建てのすばらしい建築でありました。
音楽ホ−ルや阿波踊り会館も確かに一つの文化施設かも知れませんが昔から下水道の普及は文化のバロメ−タ−とも言われ古代ロ−マの遺跡からも下水道が完備されていたと聞いております。
そこでお伺いを致しますが、徳島市内における下水道の進捗率を先ずお聞かせ下さい。
徳島市には公共下水道と都市整備の下水とがあると思うのでありますが、合計をした進捗率で結構であります。

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次に不在者投票についてお伺いを致します。
 最近の選挙と言いますとどの選挙にしても非常に投票率が悪い
これは若者の政治離れ、また誰が当選しても同じと言うような無関心層が増えたことが一番の要因だと思うわけでありますがこういう風な風潮にした政治家、私も含めてでありますが、やはり反省をし努力をしないといけないと言うことであります。
またもっと気軽に投票にいけるよう改革していくのも我々の務めであります。
投票は国民の義務と解っていても不在者投票のわずらわしさから足を運ばない人もかなりあろうかと思います。
 私も2度ほど不在者投票をしたことがあるのでありますが、わざわざ市役所まで行ってプライベートな事まで根ほり葉ほり聞かれ2度と来るものかと、嫌な思いをしながら帰ったことがあります。
 しかし、今国会では国政、地方選挙の投票率向上を目指す公職選挙法改正案が成立する見通しであります。
 投票時間の2時間延長、不在者投票の要件緩和が改正の柱だそうでありますが、不在者投票の要件緩和とはどの程度のものであるのか?
解る範囲で結構でありますのでお聞かせを願います。

以上ご答弁をいただいて再問を致します。
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