平成23年度一般質問 (県議会) 登壇1回目

【知事の政治姿勢について】

Good mornig everybody
I was Chairman of Tokushima City Council
My name is Kunitoshi Kasai
Please ,be kind to me

自由民主党・県民会議の笠井国利でございます。

本年四月の県議会議員選挙におきまして、徳島市民の皆様から多大なる御支援を賜り、この徳島県議会の壇上に立たせていただきましたことは誠に光栄であり、身の引き締まる思いであります。

本県は、飯泉知事のもと、百年に一度の経済危機の中で、千年に一度の大震災による国難にも的確に対応されており、私といたしましても、徳島県の将来を見据え、県民の皆様の幸福の実現に向け、全身全霊を傾けてまいりたいと考えておりますので、議長を始め各会派の先輩・同僚議員の皆様におかれましては、御指導、御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げます。

それでは、質問通告に従いまして、質問に入りたいと思います。

県議になりましての初めての質問でありますので、理事者の皆様方におかれましては、簡潔でわかりやすい答弁を頂けますよう、まず始めにお願いをしておきます。

まず最初に、知事の政治姿勢について質問いたします。

飯泉知事とは、個人的には何度もお話をさせて頂いておりますが、公式な場所におけます質問は今回が初めてでありますので、まず、知事の県政に対する基本的な考え方からお伺いしてまいりたいと思います。

知事は、今回の選挙に際し、”かもん”マニフェスト 〜新たな挑戦〜と銘打ち、七つの基本目標と三十五の重点戦略からなる政策集を公表されております。

「にぎわい」、「経済」、「安全安心」、「環境首都」、「みんなが主役」、「まなびの邦(くに)」、「宝の島」と県政の全ての分野について、それぞれ具体的な数値目標を提示して公約をされております。
開会日の知事説明においては、既成概念にとらわれることなく、「全く新しい発想で」、「新次元の行政運営」に全庁を挙げて取り組むとの強い決意もお聞かせいただきました。

また、新鮮とくしまブランド戦略を進める上では、県外に巣立つ高校生や大学生からなる「クチコミ応援隊」が、生産者の思いや努力を人の言葉で伝えるとの新たなアイデアも聞かせていただきました。
私も、知事が公約されたことが全て実現するならば、徳島の未来は明るいものになると考えるところであります。
しかしながら、まだまだ県財政は逼迫(ひっぱく)しており、これまでにできうる限りの行財政改革に取り組んできたことを考えると、さらなる歳入増や歳出の削減はなかなか難しいのではないかと考えるところであります。
そこで、県財政が逼迫(ひっぱく)した中、これだけ多くの公約が実現可能なのか、どのようにして実現しようとしているのかお伺いします。

また、知事は、危機管理、環境、福祉、教育など、様々な行政分野がある中で、一番重要な仕事は何であると考えておられるのか、お伺いいたします。

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【防災対策(防潮堤浸水防止鉄扉)】

次に防災対策につきまして、何点か質問をしてまいります。
去る三月十一日、東日本大地震の発生に伴う津波に備えるため、本県におきましても港湾に設置されている陸こうなどが、一斉に閉鎖されました。

津波の襲来が予想される場合、陸こうを閉鎖して、海水の侵入を防ぐことの重要性は言うまでもありません。
しかしながら、陸こうを閉鎖することによりまして、避難路が限定され、交通渋滞が生じたり、避難する人々が迂回路を通らざるを得なかったりするケースも生じております。
特に、マリンピア沖洲におきましては、二本の連絡道路に設置されている陸こうが閉鎖されたため、交通渋滞が生じ、多くの人々に不安を与えたと聞いております。
つきましては、今回、どのような判断のもとに陸こうを閉鎖したのか。また、陸こうを閉鎖して明らかとなった課題と今後の対応について、まずはじめに、お伺いをいたします。

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【防災対策(避難困難地区対策)】

次に、避難困難地区に関しまして質問をいたします。
私は市議会時代、平成二十一年十二月議会におきまして、「避難困難地域における、避難場所確保について」、質問をいたしました。
それに対して、当時の危機管理監からは、「高い場所や建物が少ない地域については、例えば、東環状大橋に至る歩道などが、避難場所として有効と考えている。
また、現在工事が進められております四国横断自動車道の、のり面を利用し、避難場所を創出することを、西日本高速道路株式会社及び徳島県と協議を続けているところであります。」との、答弁を頂きました。
今回の東日本大震災を受けまして、多数の方々が高速道路の盛土に避難をされ、助かったことから、高速道路が津波からの避難場所になるんだとの思いを、私も、なお一層強くしたところであります。
本県におきましても、地震発災後、早期に立ち上げた、地震津波減災検討委員会におきまして、「防災から減災へ検討がなされており、その中でも、緊急的な対応項目として、「高速道路盛土を活用した緊急避難場所の確保や、避難誘導体制の構築」の検討が進められているとお聞きをいたしております。
そこで、四国横断自動車道の盛土のり面を活用した、津波避難場所の確保に関する、進捗状況および今後の取組みについてお伺いします。

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【防災対策(浸水対策)】

次に、浸水対策についてお伺いをいたします。
我が川内地区は南に吉野川、北には今にも切れる今切川が流れており、中央には南北に榎瀬江湖川、宮島江湖川が流れている海抜0メートル地帯であります。
この地域では、ひとたび大雨が降りますと、地区にある全ての排水ポンプをフル稼働させましても、それでも間に合わず、浸水被害が発生いたしております。
「災いの年」といわれている平成十六年には、市内の多くで浸水被害があり、榎瀬江湖川におきましても水防団が土のう積みをしたものの、越水(えっすい)が発生し、住民が避難をするという事態が起こりました。
その後、県におかれまして、堤防を嵩上(かさあ)げするなど対策を講じていただいているとの事でありますが、さらに地元住民からは「より安心して暮らせるよう、整備をして欲しい。」との強い陳情が私の所へ寄せられております。
また、榎瀬江湖川には放置され、使われなくなって沈んでしまっている遊漁船がたくさん見られます。
これらの廃船は、洪水時には川の流れを阻害し、また、流されると堤防や橋を痛めて大きな被害を引き起こす恐れがあります。
そこで、榎瀬江湖川の整備や廃船処理について、どういった取り組みをされているのか、合わせてお伺いします。

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【経済対策(建設業支援)】

次に、建設業の支援についてであります。
この度の東日本大震災においては、自衛隊や消防の活躍がクローズアップされておりますが、あまり報道はされていないものの、発災直後から地元の建設業者が建設機材を投入し、救援活動や救援ルートの啓開(けいかい)、がれきの撤去に奔走(ほんそう)されたと聞いております。
現在も、被災地の復旧や仮設住宅の建設などに尽力されているところであり、まさに地域の防災の担い手として、その活躍には頭の下がる思いをいたしております。
一方、本県の建設業に目を向けて見てみますと、長引く不況や工事の受注減などにより、地域の建設業は徐々に体力を奪われ、雇用を維持するための新規採用の見送りはもとより、経費の圧縮などに血の滲(にじ)むような努力をされております。
また、建設業にとりまして最も大切な建設機械を、やむを得ず売却したとの話も聞いております。
こうした努力にもかかわらず、建設業者数は減少を続けており、このままでは災害対応や維持補修の中心を担う建設業者がいなくなり、「災害対応空白地帯」になるのではと懸念される状況にあります。
今後三十年の間に六十%程度の確率で発生すると言われる南海地震、さらには、東海・東南海・南海の三連動地震に備え、地域の防災力を高めることが本県の喫緊の課題であり、そのためにも、建設業に対する適切な支援が必要であると考えます。
そこで、経済対策として、また、地域防災の担い手として、建設業をどのように支援していくのか、お考えをお伺いします。

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以上、御答弁をいただきまして、質問を続けていきたいと思います。


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