それぞれご答弁を頂きましたのでコメント、あるいは要望につきまして申し上げたいと思います。

先ず初めは農業問題に付いてであります。

人材育成につきましては、いろんな施策を考え実証していると言うことは良く解りました。

徳島大学工学部で「農工連携スタディーズ」の創設や農学系の都市部の大学生を本県に呼び込む「農業実証フィールド」の提供などを実施し、毎年「約100名」もの若者が新に就農しているとの事であります。
このことに付きましては私の勉強不足で、初めて知ったところであります。
また、「アグリビジネススクール」や「ワンストップ窓口」の設置など、新たな取り組みを始められていると言う事に関しましては評価を致したいと思います。

しかし、「青年就農給付金」に関しましてはあまりにも審査が厳しく、我が川内町でもたった二人しか頂けない制度であります。
これによりまして、新規就農者が「着実な定着」をしていただければこれにこしたことはないのですが・・・・
農業白書に示されたように、青年就農給付金が切れる5年後には農業を離職すると言う事にならないよう、新規就農者の定着を祈るばかりであります。

農業版BCPに関しましても国よりもいち早く取り組まれている事は評価をしたいと思います。
いつ起こるとも判らない津波に対しまして、一刻も早い準備をする事は、知事がいつもおっしゃっている「地震を迎え撃つ」事にも繋がります。


海外輸出戦略では、もうすでに輸出に向けまして、動き出しているとの事をお聞きし、少しは安心いたした所であります。
後発になりますと、先発の何倍もの努力や情熱が必要となります。
他県に遅れを取ることなく事業展開が進みますよう期待をいたしております。

「輸出促進ネットワーク」が最大限機能を発揮し、徳島県の農林水産物が海外におきましても高い評価を得られますよう、なお一層の努力をお願いいたします。

次に、コンベンション誘致につきまして一言申し上げたいと思います。
徳島県は利用客の宿泊数が47番目、つまり最下位と言う汚名を頂いております。
これは阿波踊りに致しましても本四連絡橋が完成し、日帰りで阿波踊りが楽しめるようになった事が大きな要因では無いかと思います。
これをカバー出来るのは、やはりコンベンション誘致しか無いように感じるところであります。
観光施設の情報や本県の魅力を盛り込んだ「とくしま・コンベンション支援ガイド」を作成し、本県をアピールすると言うことでありますので、なお一層の努力をお願いいたしておきます。

計画では26年度には、昨年度実績の「9万人」から、「2万人増」となる「大会参加者数11万人」を目標に取り組むとの強い決意でありますので、成果を楽しみに期待をしておきます。

中小企業支援策に関しましては、企業の「生の声」を直接聞き取りする「春の出前相談」などを実施していると言うことであります。
本県は中小零細企業が大半を占める県でありますので、景気回復が目に見えてくるのは2年ほど先になると思われます。
そのためにも「中小企業向け融資制度」の要件緩和を早急に整備して欲しいと思います。

次に、土地利用の規制と緩和に関してでありますが、「地区計画」と「開発許可」による緩和を、第1弾から第5弾まで、5つのステップによる「大胆な規制緩和」を実施されるとの答弁でありました。
香川県のように市街化調整区域を外した県ならどこにでも移設・移転も可能なわけでありますが、本県は未だ開発を阻害する市街化調整区域が大半であります。
せめて「特定活断層調査区域」に指定されました住民に対しては速やかに開発許可が認められるような規制緩和をお願いいたします。 それが経済発展の一助にもなると思います。

次に南海トラフ巨大地震の被害想定でありますが、命を守るために不可欠な避難対策や耐震化対策に活かせるための「人的被害」や「建物被害」などは、7月中には公表していただけるとの答弁でありました。
また、ライフラインや避難者などの「生活被害」、「経済被害」は、本年秋頃の公表を目指したいとの答弁でありました。

いずれに致しましても市町村が力を合わせ、また県が適切な指導を行う、県市協調が必要であります。
市町村の言い分も十分聞き取り「震災に強い社会」の実現を目指して邁進されることを強く要望しておきたいと思います。

次に防災訓練についてでありますが、今年度は美波町での訓練を計画されておられるようでありますが、美波町は津波高が20メートルと県の想定であります。
今年の訓練は「自助・共助・公助」を組み合わせ、「実践さながらの訓練」をコンセプトに実施したいとのことであります。
訓練のための訓練にならないよう心から願っておきます。

私も地元自主防災会の訓練に参加をしておりますが、避難訓練に参加して感じたことは、せめて炎天下の訓練にはお茶の一本位出せるような予算措置もしていただけたらと思いました。
これは私からのささやかな要望であります。

今回も多岐にわたり質問をして参りました。
本当は横断道路に関してや河川の液状対策などもっともっと質問したい事項もございましたが先輩議員との通告がかぶったり、また答弁しにくい問題もありましたので、これらの事柄につきましては委員会での議論に回したいと思います。
職員の皆様方も県民のために、県の施策に対しまして真剣に取り組まれている事と思いますが、なお一層研鑚努力を積まれ、県民の福祉向上や安全安心で住みよい徳島県を作り上げて頂けますよう要望を致しまして、私の全ての質問を終わります。
ご静聴誠に有り難うございました。