|
海外視察調査報告書
ドイツ『リサイクルセンター』について
フライブルク市は大気汚染防止の観点から焼却施設を拒否し、埋め立て処理方法のみでやってきた。
ゴミ埋立地の収容限度が満杯まであと6・7年という危機感からゴミを減らすことを第一目標とし、住民の意識を促し、ゴミを出さない対策を検討した。いかにリサイクルの率を上げるかという政策のもと、市民に3種類の世帯用ゴミ分別容器を配布し、ゴミ分離収集システムを確立した。
また、ゴミ処理カレンダーにはゴミの収集日だけではなく、何をどの容器に捨てればよいのか絵入りで説明し、特殊な有害廃棄物(薬品、塗料など)、粗大ゴミ(家具、電気製品など)はどのように処理したらいいのか等のインフォメーションが掲載されている。リサイクルセンター(廃棄物公社)は、市内3カ所にリサイクリングホフと呼ばれる収集施設を設け、生ゴミ以外の電化製品、家具、薬物、毒物、アルミニウム、庭木などを扱っている。また薬物、毒物、特殊有機物質の回収のために、年3回、各住宅地を回収専用車が巡回している。
ゴミ処理カレンダーには公社宛の葉書がついており、粗大ゴミの収集を依頼することもできる。
このように、ゴミ処理カレンダーはゴミに関する様々な情報を市民に伝え、ゴミを削減する方法や分別収集に貢献している。
センターの視察日が休日だったために、多くの市民が自分で廃棄物をセンターに持ち込み、職員の指導で自分自身で仕分けをしている現場を見学した。
個人のゴミは個人の責任において処理するという心意気が良く伝わってきた。
少しでもゴミを少なくするため、再生できるもの、リサイクルで売れるものに分けられていた。
生ゴミを週1回、または2週に1回しか出さない、出ないことから、ゴミに対する意識改革ができており、市民の環境に対する意識の高さに感心させられた。
不法投棄の多い日本人には是非、見習って欲しいものである。
|
|
|